はじめに
コロナの状況になり、自分の周りにはリモートのお陰で通勤も減り読書の時間が増えたとかアウトプットの時間が増えたとか色々とプラスな話しが多いです。
一方で自分は?と考えた時に
Pornohubのプレミアム会員になったくらいしか無い
と思い、非常に焦った挙句ブログやろうと思いました。
色々書いていく予定ですがまずはエンジニアと副業についてです。
2017年から副業をやってます。 何でやってるのか?とかどういう事考えながらやってるのか?とかまとめていこうと思います。
エンジニアの副業ではありますが、難しいシステムの話しはなるべく無しで、サラリーマンの副業全般で言えそうな事が書いてあると思います。
色々な副業がありますが今回のお話はクライアントが居て価値提供して対価を頂く場合のお話がメインです。
ざっくり私自身のスペックなどなど
{ "性別": "男", "年齢": 39, "職業": "エンジニア(長らくWEB系に身を置いています)", "家族": "妻と息子", "出来ること": { "好きな開発言語": [ "Javascript", "PHP", "Go" ], "インフラ": [ "AWS", "GCP少々", "昔はIDCとか行ってたり" ], "マネージメント": "CTOとかEM", "最近": "そんなにコード書いて無い" } }
IT業界18年めです。 エンジニアから始まりPMとかコンサルもやったりして最近はEMやCTO的な仕事内容が多めです。
インフラはAWSがメインでサーバーサイドはPHPとGoが好きです。 フロントエンドはAngularとVue.JSが最近は好きですねえ。 あとは開発ルール作ったりDevOps推進したりとそんな事やってます。
何で副業を始めたのか?
大きく2つあります。
1.井の中の蛙になりたくなかった
30も後半になってきますと、こう何か怒ってくれる人が減ってくるみたいな感覚になってくるんですよね。実際にこなせてしまう事実もありつつ、良い意味での惰性と言うか「あー、あの人が言ってるなら」みたいな事もあったりで、本当は自分が間違ってたりより良いやり方があるかもなのに意見が無駄にすぐ通ったりとか。
- 良く言えば慣れ
- 悪く言えば惰性
こんなところでしょうか。
そして恐らくこの状態を続けていくと「居心地良いし」と学びが疎かになって停滞していくんじゃないか?って大きな不安に駆られました。
自分の性格上楽な方に楽な方に進む気がしてしまい、コレはいかんと外の空気を浴びようと思った点が一番大きいです。
2.奥さんに収入を知られたくない
色々話せば長いんですが、元々子供が産まれる前までは好き勝手にお金も使ってました。
ところが、言うか当たり前なのですが子供が産まれるタイミングで家計をクリアにしようと奥さんと対話をする事になりました。
僕と友人の間ではこういった奥さんとの金銭の話しの場を
清州会議と呼んでおります。
さあ、そんな清州会議が開かれましたがめちゃくちゃ運悪く直近キャバクラで6万くらいカードで払ってるのが見つかっちゃうわけです。
完全なる敗北ですねえ。
と言うわけで結婚前に死んだほうがマシとまで思っていたお小遣い制になっていくわけです。
困りましたねえ。コレは非常に参りました。 お酒を飲むにも何をするにも決まった予算から考えないといけません。
子供時代にお年玉は1月10日くらいには全部無くなっていたような人間なので極めて息苦しいと感じるようになりました。
こうなると色々考えるわけですよ。
- 何で俺はあの時キャバクラをカードで払ったんだ
- パワーカップルうらやまし〜
とか色々考えるわけです。
そこである日ひらめいたのが
財布を握られたならもう一つ作ればいいだけやないか!!
と思ったのも副業をはじめる大きな理由の一つです。
副業を探してみる
友人経由などで無いことも無かったのですが、全く知らない縁故の無い副業のほうが甘えも出ないだろうと思いいくつか副業系のサービスをまずは使ってみる事にしました。
元々誰も知らないと客観的に自分を評価してくれるからです。
いくつか話を聞きましたが副業を斡旋してくれる企業で以下2つが今もお付き合いがあり個人的に信頼している企業です。
いずれの企業も親身に色々な案件を紹介してくださり大変ありがたかったです。
というわけでまずはシューマツワーカーのほうで2017年の後半より副業をスタートする事になりました。
副業が始まる
いよいよ副業開始です!
ここで何より不安だったのが
- 副業でこなせるタスクなのか?
- 時間は捻出出来るのか?
この2つ不安が1番大きくて、実際に今でも副業に対してはその不安と常に付き合っています。
前は付き合ってるよりも戦ってますとか取り組んでいるみたいなニュアンスでしたが、最近は
副業やる=時間をどう捻出してどうバリューを出すか?
これは当たり前のセットとして共存出来るようになってきました。
ここから先は時間の確保の方法やバリューの考え方について書いていきます
どうやって時間を確保しているのか?
言うても本業も暇では無かったりもするのでコレが1番の課題ではあります。
自分の場合4パターン作ってます!
平常時
- 1.本業が終わってから時間を作る
- 2.早起きする
- 3.本業の合間に
緊急時
- 4.本業で有給を取得して副業をやる
1.本業が終わってから時間を作る
1番多いのが本業が終わってからでしょうか。 本業を終えて夕飯食べたりして21時半とか22時くらいから1〜2時間やるとかです。
正直なところコレを週5くらい続けられればベストなのですがそうもいきません。
- 仕事関連の食事
- プライベートの飲み会
- 本業が忙しい
- 家族が体調不良だ
などなど挙げればキリが無いですが様々な事情があります。
だって人間だもの
ビールとハイボール飲んで仕事出来るはずも無いので無理な日は寝ます!
と言うわけでだいぶ切羽詰まる時に第2の矢が放たれるわけです。
2.早起きする
個人的には早起きは苦手です!とは言えやらなきゃマジで間に合わない、ヤバいなって時は早起きしてリカバリしてます。4時5時起きですかね。
このようにベースは夜でたまに早朝こなしています。
3.本業の合間に
これは日常的にやってます。副業と言えど色々な連絡事項ありますのでSlackが主ですが色々と相談や連絡もあったりします。ご利用されて無い場合は自分のほうからSlackのワークスペースを作って渡すようにしています。
と言うわけで日常的にチャットのやり取りがあったり、本業のほうでちょっと休憩しようと思った時に副業のタスクを10分くらいやったりとかもあります。
仕事する=まとまった時間が必要
みたいに自分も思ってましたが、既に本業で多忙なのでそんな事も言ってられなくなりまして細切れでもやってます。
そして夜やろうが朝やろうがそれでも終わらない!どう頑張っても間に合わない場合に最終手段です!
4.本業で有給を取得して副業をやる
コレはよほどの事が無いとやらないですが、ある意味最強の副業メソッドだと思ってます。
サラリーマンであるメリットを最大限に活かせる方法です。
本業で稼働はしないもののお金はもらえて、なおかつ副業でお金も稼げるわけです。
ちょっとボリューム大きくて辛い案件やタスクだったりそんな時には良い手だと思います。過去2回コレ使いました。
副業のバリューの出し方について
副業のバリューの考え方
色々な軸があるとは思いますが、一番は「納得感を感じてもらう」これに尽きると思います。
副業に関わらず仕事で対価を頂く場合には以下の式だと考えています。
自分のアウトプット >= クライアントが払うお金 x お金を払う期間
>=
以上としているのがポイントで=
が続くと遅かれ早かれクライアントに切られます
そう考えると起きうるバリューとしては以下の3パターンかなと考えています。
- 1.このお金をこの期間払ってコレならいいね!(>=の場合)
- 2.このお金をこの期間払ってコレならまあ良いね (=の場合)
- 3.このお金をこの期間払ってコレは無いね (< の場合)
副業の場合色々な考慮点もあるのでその辺もご紹介していきます。
バリューを出すタイミング
これは多種多様ではありますが、3パターンほど実例を紹介していきます。
週次でバリューを出す
コレは比較的案件の入りたてであったり、課題や問題が山積みの案件に携わった場合によくあります。
日々状況が変わっていったり、週次でミーティングを実施しないと受けている案件がまわっていかないような状況です。
あとは、単純に業務フローとして週次での成果報告やミーティングが義務付けられている場合もこのケースに該当します。
月次でバリューを出す
比較的安定している案件であったり、受託開発っぽい案件だったりとスパン長めでヨロシク!みたいなケースで見受けられます。
ただ、このケースであっても月1回しかコミュニケーションを取らないのか?と言われればそんな事は無くて日々のコミュニケーションやどんなに間が空いたとしても隔週くらいで何らか意見交換などはあるはずです。
最終的なバリューを出すのが月1と言うだけです。 良くも悪くも自分のペースである程度動けるので、「やべー今月前半何もやってねー」と思い後半にやっとの事でタスクを終わらせたりみたいな事もあります。
一発でバリューを出す
勉強会や登壇などそういった一発勝負の案件はその場1回でバリューを出す事が求められます。週次、月次でバリューを出す場合と比較すると労働単価としては一番高い気がします。
ただし、要注意なのが、バリューを出すのは1回ですがそれ以前の準備が非常に大変です。
- スライドを作る
- 発表内容や講義内容に間違えが無いか徹底的に調べる
などなど
あくまで評価されるのは1回と言うだけで様々なタスクが裏には隠れています。
毎日バリューを出す
これは副業でなかなか難しいと考えています。
もし、こういったアウトプットを求めるクライアントであれば仕事を受けないほうが良いと思います。
どれくらいのバリューを出せば良いのか?
話を戻してバリューにあった納得感を感じてもらうについてです。
納得感にはいくつかの構成要素があるのでまとめていきます。
クライアントの期待値を理解しそこに合わせる
「我が社を来年にはGoogleのような企業にしたい!」
こんなクライアントが居たらどうしますか?
自分は断ると思います。 Googleの中の事も知らなければ、お手伝いする事が不可能だからです。
一方で「クラウドを使ってみたい」
こんなクライアントが居れば喜んで支援に行きます。
クライアントが何をしたくて自分がそこに寄り添えるのか?という事が副業で案件を受ける場合に何より重要になってきます。
自分とは何者なのか?を理解してもらう
- 本業でこれまでどういう成果を出していて
- 副業ではどういう事をやってきていて
- 今本業は忙しいのか?暇なのか?
- 何で副業をやってるのか?
- 社交的なのか?それとも内向的なのか?
- 子育て中でそこそこプライベートも大変です
などなど、自分のバックグラウンドであったりどんな日々を送っているのか?をクライアントに理解してもらう事が大事です。
めちゃくちゃ忙しい事を理解してもらえていれば日中帯でSlackの返信が遅くても理解してもらえるかもしれません。
プログラミング経験1年と分かっているのに難易度が高過ぎるタスクを投げてくる事も無いでしょう。
インフラのプロであれば社内の誰も解決できなかった課題を振ってくれるかもしれません
このように一つ前の期待値のところにもリンクしますが、どういう人なのか?が分かっていれば双方でより効率的に副業をお願いしたりこなしたりする事が出来るはずです。
また、下世話な話しですが著名な人がアドバイザーに入ってきてくれたとして、多少パフォーマンスが悪くても以下のような理由で許される事もあったり。
- あの人はめちゃくちゃ多忙だから会議に遅れても仕方ない
- 成果は微妙だけど居てくれるだけで良い
- (本当は間違ってるのに)さすがっす!!となる
どういう人か?というラベリングで色々な結果は変わってくるものではあります。
常に期待値以上を出そうとしない
副業で常に期待値以上を出し続けるのは難しいです。
期待値と同等、時には期待値を下回る時もあると思います。
一番大きな理由は本業で既にパワーを使っているからです。
ココで言いたいのは努力しないで良いとか適当にやりましょうと言うわけではなくて、想定よりアウトプットの質が悪くても悲観しないようにしましょうと言う事です。 タスクを放り投げたり、責任逃れをして良いわけではありません。
本業で働いて、副業でも驚異のアウトプットがある。稀にこういった方居ると思いますがなかなか難しいので自分を責めないようにしてください。
そしてココでも一つ前の自分とは何者なのか?を理解してもらうがリンクしてきます。
思ったように期待値が出せない時に「すいません、今月本業忙しくてちょっと進み遅いです」と素直にコミュニケーション取れる間柄なのか?それとも言えない間柄なのか?
お分かりだと思いますが、前者の関係性があれば数回に1回パフォーマンスが悪くてもよほどストイックな人でも無い限り「じゃ、来月でリカバリお願いします」みたいなやり取りになると思います。
一方でよほどのミスであったりオーダーに全く応えられないケースを除いて、パフォーマンスが数回に1回悪い事を理由に契約解除されるようなクライアントであれば、それはそれで辞めて正解だと思います。
納得感とは?
お互いどういう人(企業)なのかを理解して、アウトプットに対して素直に意見交換が出来る関係性
これが土台に無いと形成されないと思っています。
この関係性が成り立つ上に
- 本当に助かった
- 居てくれなかったら困ってたよ
などを感じてもらえる事が納得感であると考えています。
そしてこれが得られるように成果を出していく事が副業で一番大事なバリューの出し方だと考えています。
一番望ましいバリューはピカソの30年と30秒のような状態
ピカソのこんな逸話をご存知でしょうか?
ある女性がピカソに絵を書いてくださいとお願いします。
するとピカソは30秒で書き上げて「100万ドルです」と請求する
女性は「30秒で書いた絵じゃないですか?高すぎやしませんか?」と疑問を呈します。
しかしピカソはこう答えます
「それは違います。この絵には30年と30秒が費やされています」
副業においてもこの考え方は非常に重要であると考えています。
ある程度のプロフェッショナルな経験を積んだ領域で副業をこなす場合、単なる時間単価だけを意識していては時間ももったいないですし価値提供もできません。
0→1でやれば5時間かかるところを既に知見がある領域において1時間とかで価値提供を行う必要があります。 これはクライアントへのメリットですが、以下のような理由から自分へのメリットも大きいと考えます。
やり方次第ですが、と言う枕詞は必要ですが、時間単価で副業が換算されていた場合に本来他の人なら3時間かかるところを圧倒的なスキルで30分で終わらせたなら3時間分の賃金を要求して良いでしょう。空いた2時間半で他の副業をこなすでもNetflix見るでもなんでも出来ます。
こういった副業をこなすスピード感も先程の納得感に非常に大きくリンクしてくる内容です。
副業を実際にやってみてどうだったか?
知識と経験
副業で体験するトラブルシューティングや、本業ではやりたかったけど導入出来ていない技術やツールが使えたりとテクニカルな部分での知識と経験は増えていっています。
さらに、初対面の人とのコミュニケーションのとり方とかプレゼンテーション力とかその辺の能力が上がったと思います。
あとは一定以上稼ぐと確定申告が必要なので税務や会計の知識は向上したと思います。
お金
単純な話しでは副業した分お金がもらえますが、あくまで事業所得なのでそれをうまいこと(言い方悪いな。。)使って次の仕事につなげたりさらなるスキルアップに使っていく必要があります。
自己投資と言う側面でもそうですが確定申告においても言える事です。 購入した技術書や経済系やサブスクリプションサービスは経費として計上してますし、場合によっては飲食代を経費に計上したりしています。
この辺の話しはまた別の機会で出来ればと思います。
ストレス
ストレスは上がりました。
お金という報酬がありつつもそれだけでは割り切れないストレスはあります。本業で仕事して、プライベートでは未就学児童が居て、その上でさらに副業をこなしていくので繰り返しになりますが確実にストレスは上がりました。
仕事も家庭の事も無い休みみたいなのはなかなか難しい状況です。 独身ならもう少し違うんだろうなとは思ったりもしますが、いずれにしろこれまで作れていたNetflix見る時間とか読書の時間とかぼーっとできる時間みたいなのは確実に減るのではないかと思います。
副業というキーワードであったり就業形態が最近フィーチャーされていますが、ある程度の犠牲があるもんだとこれから始める方がいれば考えてもらえたらと思います。
最近どうなのか?
今年で3年目を迎えていますが、副業ながらお陰様でこれまで様々なクライアントのご支援をさせて頂いたり自分自身もとても成長する事が出来ていると感じております。
当初の目標通にあった
- 井の中の蛙にならないで成長する
- 財布をもう一つ作る
この2つは達成出来ていると思います。
最近はよほど特殊な事情がない限りはコードを買いたりインフラを保守したりといった実務的な案件は受けていなくて導入時のハンズオンくらいにとどめております。
理由はピカソの話しに近いのですが、自分が一番バリューを出せるのはコードを書く事ではなくて開発組織の強化であったりルールづくり、またはオブザーバーとして技術アドバイザーなどをやっていく事が自分の過去のスキル貯金を開放出来て一番お役に立てると考えています。
まとめ
- なぜ副業をはじめたのか?
- どういった事に気をつけているのか?
- 実際やってどう?
みたいなところをお伝え出来たのではないかなと思います。
色々書こうと思うとこの何倍にもなりそうなので今後の機会で書いていけたらと思います。
質問などありましたらコメントもらえれば可能な限りお返事出来ればと思います。